晴耕雨筆

Magic: the Gatheringの様々な楽しさをあなたへ。

【テーロス】Planeswalker's Guide to Theros, Part 2訳その1。魔法と建築の都市、Meletis!

英語公式に

Planeswalker's Guide to Theros, Part 2

が来ていましたので、また訳しました。

 

公式訳は来週の金曜くらいに上がると思うので、正式なものはそちらを御覧ください。

 

長すぎて心が折れそうなので、今回は3分割しました。。。

では、以下からどうぞ~

 

 

これはテーロスにおける、プレインズウォーカーのためのガイドの2つ目です。

テーロスの神についてはガイドの1つ目かこれとかこれをお読みください。

 

◇都市(THE POLEIS)

 

テーロスの人間達は荒野から文明の場所を切り開く力を持っている。

その他の小さな開拓地はあるが、大多数の人間は3つの主要な都市のうちの1つと関係している:Meletis,Akrosとセテッサ(Setessa)。



◇Meletis

f:id:alfalio:20130829100935j:plain

 

Meletisは学問、魔法と発展の都市だ。

この都市は先進的な思想家、信心深い魔術師、賢い預言者によって成り立っている。

Meletisは専制政治の敗北によって生まれ、今日まで野蛮な力よりも自由意志の精神を保持している。

Meletisの人々は、神々の神殿、偉大な魔術アカデミー、見事な建築、そしてReverent Army(敬虔な軍隊)と彼ら自身を誇りに思っている。

f:id:alfalio:20130829100950j:plain

 

・大草原と川、都市と海

Meletisは沿岸に位置し、川と広大な大草原に囲まれている。

草原は耕され、sitraと呼ばれている麦がMeletis人と彼らの動物の暮らしのために供給されている。

Kheir川の支流は見渡す限りに広がっており、遠い村から淡水と取引を運んでいる。

f:id:alfalio:20130829101023j:plain

 

・文明の中心

Meletisの大きな神殿は、人類の文化的業績の証明だ。

建築的でアカデミックなものが至る所に存在する。

Meletisの小さな通りですら、幾何学的なレンガを繋ぎ合わせて作られ、数学的で神秘的な雰囲気を醸し出す。

テーロスの荒野は広大で、都市の内側からは神話のように感じられる。

Meletisはセイレーンやトリトン、それらよりも大きな怪物からの攻撃を経験している。

しかし、多くの市民はケンタウルスよりも大きい、またはエキゾチックな怪物を見たことが無い。

 

・神々への信心

Meletisの人々は神のアクションにとても関心を持っている。

神は彼らの言葉に頻繁に表れる。

Meletisで良く使われているフレーズ:

「Heliodの輝く槍によって。」予期しないことや驚きを表現している。

「私の耳に神の声が聞こえた。」(または単に「神の声」)神自身がこう言った――すなわち、自分の言っていることが正しいことを強調するときに使われる。

「Mogisの赤き眼によって。」軽い冒涜。(しばしば悲劇や非業の死に対して使われる。)

「Erebosと共に」または「Erebosの隣」は、「死ね」や「地獄に落ちろ」と同じように使われる。



ロケーション

 

・神殿

 

単純で一部屋しかない近所の寺院から、大理石の柱を持つ6階建ての大神殿まで、Meletisのほとんどの通りには神殿が存在する。

Meletisにはあらゆる神の神殿があり、その多くは複数の神に捧げられている。

Meletisの職人たちは頻繁に神殿を改善しており、壊れた大理石を交換したり、新しい資材のために彫刻を粉々にしたり、小さな壁に絵を描いたりしている。

 

・魔法の島、Dakra

 

Meletisはセイレーン海に面し、Dakraと呼ばれる小さな島々に囲まれている。

Dakraは、Korinnaという古代のトリトンの女王が人間の銛によって殺されたとき、海の神であるThassaが悲しんで創られたと言われている。

Thassaの涙は海に落ち、霧深い群島を形作った。

Dakraに人間がいることは滅多に無く、変わったニンフと獰猛な怪物の隠れ家になっており、それらには神が魔法をかけている。

f:id:alfalio:20130829101049j:plain



役割と個性

 

・賢きエリート、魔術師

 

魔法を編むことはMeletisの古くからの伝統である。

魔法は職人が熟達することができる最も大きな芸術の一つであると見なされている。

洗練された賢者は、魔術師(驚きをもたらすもの)として知られている。

Meletisの、多くの魔術師を含む賢者達がDekatiaで訓練を受けても、神からの報酬や前兆を受け取るまでは、真の魔術師と言われることはない。

例えば、太陽の神、Heliodに日光の槍を授与される、または嵐の神であるKeranosによって突飛で創造的な幻視を与えられたとき、その賢者は真の魔術師として尊敬されるだろう。

 

・石師

 

Meletisは工業と建築の都市である。

石魔術師は建物やその他建築物を建設し、修復する魔法を専門としている。

内陸に前哨基地を作る場合、石師の知恵はReverent Armにとって非常に重要である。

 

・形式主義者

 

Meletisの学者は霊気(AEther)に特に興味を持っており、魔法によってその用途を調査している。

何人かは、霊気が抽象的な実体(例えば数、概念、理論)の領域だと信じている。

一部の形式主義者は、物質が現実から姿を消す原因を、魔法として学ぶことが可能であると考えている。

必ず欠陥のある現実の物質を、抽象的な実体の領域に転送することで、「完璧にすることができる」と彼らは言っている。

 

・哲学者とThe Twelve

 

Meletisは世界の哲学の中心としても有名である。

ここでは哲学者に特別な地位が与えられる:

議論し、熟考し、教育することに多くの時間を費やすために、彼らには使用人が随行する。

The Twelveは哲学者の議会であり、Meletisを管轄している団体である。

現在The TwelveはPerisophiaによって率いられている。

 f:id:alfalio:20130829101911j:plain

 

・Reverent Army

 

怪物と戦い、神を崇める宗教的に訓練された兵士、Reverent ArmyによってMeletisは守られている。

Meletisの人々の信仰はAkrosほど熱烈でもないし、セテッサほど頑強でもないが、彼らは賢く臨機応変である。

そしてテーロスの神殿のための優れた信心が、多くの勝利をもたらしてくれると彼らは考えている。

f:id:alfalio:20130829101611j:plain

 

・戦士

 

Meletisの兵士は体力を重視せず、むしろ戦術によって戦場を操ることを主として訓練される。

彼らの重装歩兵は勝利を収めるため、賢い計略、普通ではないか素早く変わる陣形、あるいは徹底的な偽装すら行う。

f:id:alfalio:20130829101612j:plain

 

・呪文の訓練

 

あらゆるMeletisの兵士は、少なくとも一つの呪文を知っていると言われる。

それはMeletis人の誇張かもしれないが、多くの重装歩兵が低レベルの魔術師として考えられるのは事実だ。

治癒、持久力増加、さらに戦場での策となる呪文は、兵士としての訓練の間にしばしば教えられる。

 

・Meletisにおける人間以外の種族

 

トリトンは地上では短い間しか生きることができないが、極少数のトリトンが沿岸の都市、Meletisに家を建てる。

その何人かは海岸を監視する塔の見張りとなり、クラーケンや執政官、その他怪物の攻撃をMeletis人に警告する。

それ以外は風呂にいるか、Dekatiaの補助哲学者として学生に指導する。

 

Pheres族の多くのケンタウルスはMeletis人を敵視しているが、MeletisはLaggona族とともに公式的には脆い平和を維持している。

いくつかのより小さなケンタウロスの部族は、都市との有益な貿易を確立した。

Meletis人たちはケンタウルスの儀式に合わせ、年に2回祝日を設けている。

平和協定に従い、小さな部族はMeletisの前哨基地を横切ることを許されている。

しかし、一部のMeletisの兵士はそれを不満に思っている。

f:id:alfalio:20130829101642j:plain

 

・放浪の予言者、Medomai

 

賢い古代のスフィンクス、Medomaiは常にMeletisに住んでいるわけではない。

しかし彼は年に数回、宗教上の式典、戴冠式、戦争の始まりなどの歴史の重要な瞬間に姿を見せる。

Medomaiはここ数十年のMeletisの歴史の一部であり、未来に関する謎めいた知識を持っているようでもある。

彼の予測は非常に当たり、その出現は必ずしも良い前兆ではない。

f:id:alfalio:20130829101653j:plain

 

・偉大な哲学者、Perisophia

 

Meletisで最も学のある哲学者はPerisophiaであり、彼女のどんな討論にでも対応する論理、話し方、そして心理術は恐るべきものだ。

PerisophiaはThe Twelveの最も上級のメンバーとして、それを支配している。

 

・翼馬のHypatia(ヒュパティア)

 

HypatiaはMeletisのKarametra神殿の賢者として訓練を受けたが、彼女の天職は戦場にあった。

彼女はMeletis軍の剣と盾を取り、都市を脅威から守るという偉大な約束を示した。

ある戦いで、HypatiaはMeletisを見下ろす高台で負傷した

彼女は頭上をペガサスの群れが飛ぶのを見、無言で祈った。

するとペガサスが降りて彼女を乗せることを承諾し、その人生を救った。

それ以降、二人は離れることができなくなった。

f:id:alfalio:20130829101704j:plain

 

・トリトンの英雄、Thrasios

 

少数のトリトンだけがMeletisの人間の間で生きる。

最も有名なものは、海の神Thassaの処罰を行うと信じられている練達の戦士、Thrasiosである。

Meletis人がThrasiosの家族をミノタウルスの略奪隊から救ったため、彼は今Meletisの名誉のために戦っている。

彼の戦いの力量は奇跡的であると言われている:打撃は彼には全く当たらないように見えるのだ。



歴史

 

・執政官の君主、Agnomakhos

 

Meletisの人々は知っている。

現在都市になっている地は、フードを被り、巨大な空飛ぶ獣に乗った執政官、Agnomakhosが支配していたということを。

Agnomakhosは永遠とも思える間、彼が警備員として雇ったレオニンの世代よりも長く、厳格で無慈悲な支配を行った。

Agnomakhosはその支配の間、北の森から東の山まで攻撃的にその帝国を拡大し、どこにいようとも荒野に無慈悲な命令を下した。

 

伝説では、神Epharaが与えた魔法によって、Agnomakhosを打ち倒し、レオニンを追放し、Meletisを圧政から自由にしてほしいという人々の願いが叶えられたという。

Agnomakhosに勝利した人間は、その帝国の残骸からMeletisを興隆させた。

今では、レオニンはMeletisから孤立し、取引や対話には無関心となっている。