晴耕雨筆

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【統率者戦】統率者2013プレビュー週間なので、いまさら統率者のルールとデッキの組み方をご紹介!

11月1日に発売する統率者2013の情報がちらほら出てきていますが、そもそも「統率者って何?」という方もおられるかもしれません。

 

統率者セットとは、統率者戦(EDHと呼ばれることも)というカジュアル変種ルールのために作られたセットなのです!

この統率者戦とは「伝説のクリーチャー1枚を統率者と定め」「基本土地以外のカードは1種類1枚ずつで100枚デッキを組み」「3人以上の多人数で戦うことのできる」普段のマジックとは違った楽しみのあるルール!

 

つまり……

 

リーダーを1体決め、

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その色に合わせた配下(デッキ)を組み、

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他の統率者と競うのだ!

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グランプリ等プレミアイベントでは採用されないフォーマットですが、愛好者は多く、専用のwikiまであります。

 

統率者戦はプレイするのはもちろん、何よりもデッキ組むのが楽しい!

統率者選びからそれに合わせたカード選び、対戦相手が多いほど強いスペルやド派手なコンボなど、統率者戦のデッキには浪漫があります!

 

その統率者戦を、デッキの組み方とルールを並行してご紹介!

 

 

◇その1:統率者を決めよう!

 

まず最初に、デッキの核となる統率者を決めましょう!

伝説のクリーチャーであれば何でもいいのですが、何枚かは統率者にすることが禁止されています。各wiki等で確認してくださいね。

 

統率者を選ぶポイントですが、まあ好きなカードを選ぶのが楽しいと思います。

最近であればテーロスの神々、ラヴニカのギルドマスターなどが面白いかもしれませんね。

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ここで一つ注意すべき点が。

統率者に選んだカードがデッキに入れられるカードの色を制限してしまうのです。

 

これは固有色という概念なのですが、統率者に選んだカードのマナ・コストやルール文章に書かれている色以外のカードは、デッキに入れることができないのです。

注釈文はルール文章に含まないため、固有色には関係しません)

 

例えば、統率者を竜英傑、ニヴ=ミゼット/Niv-Mizzet, Dracogeniusにした場合、龍英傑のマナ・コストやルール文章に青と赤が含まれているので、この2色は使用することができます。

逆に白・黒・緑のカードは使うことができません。白マナや黒マナ、緑マナは自動的に無色マナになってしまいます。

 

マナ・コストに含まれる色に注目↓

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ボロスの反攻者/Boros Reckonerのような混成カードや、遠隔+不在/Far+Awayのような分割カードも、片方の色が違うと入れられないのでご注意を!

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同一の統率者から21点以上のダメージを与えられたプレイヤーは負けになる、というルールもあります。

パワーが7のクリーチャーならスムーズに勝てそうですね。

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で、その統率者なのですが、いくつか特殊なルールがあります。

 

まず、ゲーム開始前に、各プレイヤーは統率者を統率領域に置きます。 

つまり、みんなの統率者は公開されるわけですね。ここから既に心理戦が始まってたりします。

 

次に、統率領域に統率者がいるかぎり、それを唱えることが可能です。

唱えるときのルールは通常のクリーチャー・カードと同じですので、普通はソーサリー・タイミング、瞬速を持っていればインスタント・タイミングで唱えることができます。

なお、この場合「手札から唱えたとき~」等の効果は誘発しません。例えば一なる否命/Iname as Oneの1番目のテキストは誘発しませんよ。

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統率者が死亡したり、追放されそうになると、そのオーナーは代わりに統率領域に置くことを選んでもよいのです。

なんと、何度でも唱えられる!

 

しかし、統率者を唱えるときは「これまでに統率領域から唱えた回数×2マナ」分余計にコストを支払わなければいけません。

今田家の猟犬、勇丸/Isamaru, Hound of Kondaは最初は(白)で唱えられますが、二回目は(2)(白)、三回目は(4)(白)、とコストが上がっていくのです。

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統率者戦を遊ぶ場合は、統率者を何回唱えたかも記録しておきたいですね!

(手札から唱えるときは関係ありませんよ~)

 

 

◇その2:カードを詰め込もう!

 

さあ、統率者を決めたら、その色に合うカードを選んでいきましょう。

基本土地以外は1種類1枚ずつしか入れられないので、カードの少ない方は選択肢があまりないかもしれません。

 

でも大丈夫!統率者戦は多人数なので、駆け引きで何とかなる場合もあります。

デッキの強さはアテになりません!w

 

色の合うカードから選ぶには、いくつかのポイントがあります。

 

①多人数に効果のあるカードを選ぶ

 

例えば死せざる者への債務/Debt to the Deathlessのように、「各プレイヤー」だとか「各対戦相手」と書かれているカードは、1対1の時よりも強くなったりします。

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②統率者に合ったカードを選ぶ

 

例えばラクドスの血魔女、イクサヴァ/Exava, Rakdos Blood Witchを統率者にするなら、解鎖などの+1/+1カウンターを乗せるカードをたくさん入れたいですね!

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③汎用性の高いカードを選ぶ

 

アゾリウスの魔除け/Azorius Charmのようなモードを持つカードは、状況に合わせた効果を選べるので、何が起きるか分からない統率者戦では重宝します。

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④置物対策を忘れずに

 

統率者戦では通常よりもアーティファクトやエンチャントの使用率が高い傾向にあります。

帰化/Naturalizeみたいな普段使わないカードも入れておくと安心できるかも。

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そしてアーティファクトも採用したいところ。

どの色の統率者でも使えるアーティファクトは、定番のものがいくつかあります。

 

太陽の指輪/Sol Ringのようなマナ・アーティファクト、大祖始の遺産/Relic of Progenitusのような墓地対策がそうですね。

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詳しくは統率者戦wikiの無色の項目を見て頂くといいと思います。

 

 

◇その3:土地を選択しよう!

 

土地も、基本土地以外は1枚ずつですよ~

なので、多色の統率者を選んだ場合はその色が出る土地をたくさん使わなければ色マナが安定しません。

 

各2色土地はもちろん、広漠なる変幻地/Terramorphic Expanseのような基本土地フェッチランド、ゆらめく岩屋/Shimmering Grottoのようなフィルターランドも使用されることがあります。

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中でも統率者戦専用である統率の塔/Command Towerは是非採用したいですね!

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また、マナ以外の効果を持つ土地も重要です。

ミシュラの工廠/Mishra's Factoryなどのミシュラランドはクリーチャーとしても使えますし、レガシーでは禁止されている露天鉱床/Strip Mineですら使えますよ。

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なお、デッキは統率者を含めてピッタリ100枚である必要があります! 

 

 

そんなこんなでデッキが組めたら、レッツ対戦!

店舗にもよると思いますが、例えば晴れる屋なら毎週火木に大会が行われているみたいですね。

 

多人数戦のキモは妨害と協力。

1人のコンボをみんなで妨害したり、強い統率者を使っているプレイヤーが真っ先に狙われたりと、カジュアルならではの楽しさがあります。

 

是非皆さんも統率者2013を買って、統率者戦を遊びましょう!