晴耕雨筆

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【モダン】禁止改定による影響はどんなもんか?久々のオリジナルデッキは殺戮のあの御方をモダンで!

 

先日の禁止改定によって、モダン環境に変化が。

 

禁止

死儀礼のシャーマン/Deathrite Shaman

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禁止解除

苦花/Bitterblossom

野生のナカティル/Wild Nacatl

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これらの変更は2月7日から有効となります。

 

さて、2月21~23日に行われるプロツアー「神々の軍勢」、フォーマットはモダンとブースタードラフトですね。

この禁止改定と「神々の軍勢」の新カードで、モダン環境はどのように変わるのか考えてみました。

 

 

◇死儀礼禁止による影響

まずは今のモダンで使用されている主なデッキを見てみましょう。

 

とりあえずデッキ検索といえばhappymtg

ここでテーロス発売以降に登録されたモダンデッキを見てみると……

 

ジャンド(127)

欠片の双子コンボ(106)

親和(97)

赤緑トロン(86)

無限頑強(63)

白青赤コントロール(52)

風景の変容(46)

出産の殻(43)

マーフォーク(42)

白黒緑ジャンク(30)

 

上位10個はこんな感じ。

この内、禁止されてしまう死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanが入っているデッキは……

 

ジャンド(124)

無限頑強(62)

出産の殻(8)

白黒緑ジャンク(30)

 

という感じ。

何とまあ、王者ジャンドを含めた3つのデッキは採用率100%に近いわけですね。

特にジャンドはちあみんが禁止されて弱体化したはずなのに、更に弱くなってしまいます。

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これらにすんなり苦花/Bitterblossomが入り、死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanの枠を埋めるかは微妙です。

フェッチからのマナ加速が出来なくなるだけでも、そのスピードを失ってしまうでしょう。

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ここまでは日本やMOにおけるデッキの話。

テーロス以降に行われたモダンのグランプリも見てみましょう。

 

グランプリブリスベン13

優勝 Justin Robb (Affinity)

準優勝 Daniel Unwin (BG Souls)

第3位 Justin Cheung (Jund)

第4位 Ben Tudman (Kiki-Pod)

第5位 Garry Wong (Gr Tron

第6位 Wilfy Horig (BG Souls)

第7位 Cameron Harris (Gr Tron

第8位 Wee Yuen Khor (Affinity)

 

グランプリアントワープ13

優勝 Patrick Dickman (欠片の双子)

準優勝 Fabrizio Anteri (Gr Tron

第3位 Nazar Sotiriadi (Jund)

第4位 Rasmus Björklund (死せる生)

第5位 Daniel Fior (Affinity)

第6位 Thomas Hendriks (欠片の双子)

第7位 Hermann Rúnarsson (感染)

第8位 Alexandre Bonneau (死せる生)

 

グランプリプラハ14

優勝 Vjeran Horvat (Blue-White-Red Geist)

準優勝 Marcel Kachapow (Tempo Twin)

第3位 Carlos Moral (Blue-Red Delver)

第4位 Emanuele Giusti (Jund)

第5位 Bernhard Wurmitzer (Green-Red Tron

第6位 Andrej Rutar (Ajundi)

第7位 Jeremy Dezani (Junk)

第8位 Robin Dolar (Ajundi)

 

死儀礼のシャーマン/Deathrite Shamanが入ったデッキは一度も優勝していません。

が、ジャンドを始めとして、その亜種であるAjundiも当然搭載。

ジャンクやBG Soulsにも積まれており、かなりの使用率を誇っていました。

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今回の禁止によって各デッキがどのくらい弱体化するかは読めませんが、デッキ選択に対する影響はかなりありそうです。

 

 

◇禁止解除による新環境

しかし、2枚の禁止解除によってデッキ選択の幅は広がったといえるでしょう。

次のプロツアーにはどのようなデッキが出現するのでしょうか?

 

まず、苦花/Bitterblossomといわれてすぐに思いつくのがフェアリー

今は亡きエクステンデッドでの活躍が有名ですが、モダンでも少しだけ使われているようです。

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現に霧縛りの徒党/Mistbind Cliqueの価格は高騰中だそうですね。

もしかしたら使用するプレイヤーが一定数いるのかもしれません。

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もしくはけちコンなどの黒を含んだコントロールであれば採用を検討できるでしょう。

漁る軟泥/Scavenging OozeでライフゲインのできるBG Soulsなんかに入るかもしれません。

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もう一方の禁止解除、野生のナカティル/Wild Nacatl

2012年に禁止されてから2年、ようやくその封印が解かれました。

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彼女といえばZooの代名詞でもあります。

ていうか探しても他のデッキが全然出ない……

 

Zooの発展形であり、部族の炎/Tribal Flamesを使ったTribal Zooもあるので、それらのデッキに再採用されることでしょう。

 

 

が、しかし。

 

こんな普通のデッキの話ばかりしてていいものか?

神々の軍勢発売を前に、気が抜けていないか?

 

当ブログの本懐はオリジナルデッキの発信のはず。

禁止解除されたカードでオリジナルデッキを作るべきでは!

 

ということで最後に、神々の軍勢の新カードに着目したモダンデッキをご覧頂きましょう……

 

 

      

Devotion for Mogis
土地 24ソーサリー 5
4 血の墓所/Blood Crypt 4 思考囲い/Thoughtseize
4 竜髑髏の山頂/Dragonskull Summit 1 滅び/Damnation
3 偶像の石塚/Graven Cairns インスタント 7
4 湿地の干潟/Marsh Flats 4 稲妻/Lightning Bolt
4 新緑の地下墓地/Verdant Catacombs 2 終止/Terminate
4 沼/Swamp 1 四肢切断/Dismember
1 山/Mountain エンチャント 10
クリーチャー 14 4 苦花/Bitterblossom
4 大爆発の魔道士/Fulminator Mage 3 ファイレクシアの闘技場/Phyrexian Arena
4 ファイレクシアの抹消者/Phyrexian Obliterator 3 エレボスの鞭/Whip of Erebos
3 殺戮の神、モーギス/Mogis, God of Slaughter    
3 アスフォデルの灰色商人/Gray Merchant of Asphodel    

 

 

神は、血を望んでおられる。

敵も、貴方自身も。

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自らの生命を捧げる儀式は、顕現を願う信者の義務である。

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神の力は敵を弱体化させ、更なる破滅を呼ぶ。

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死者は立ち上がり、血を啜るために突撃する。

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苦花/Bitterblossom

それは殺戮の前触れ……

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最近こんな文体で書くのブームなんですが。

今年もまた妙なデッキを大量生産していきますよ。