タルキール・ブロック第3セットを想像する
タルキール・ブロックはドラフト構造の実験のためのブロックであるらしく、
これまでの大小大構造とは違うドラフトになる。
(詳しくはその1に)
要するに第2セットを軸として、180°変わったドラフトになるのでは無いだろうか。
そしておそらく、第2セット「運命再編」においてメカニズム、ストーリー共に変化が発生する。
その結果、第3セット『Louie』は、「タルキール覇王譚」とは全く異なる、メカニズムとストーリーを得るのではないだろうか。
マローの記事から、『Louie』の内容を考えてみよう。
いくつもの構想を掘り下げた後で、我々は完璧と思える答えを見出した。時間旅行である。
基本的に、時間旅行の物語は3つに分けられる。「何かを観察する」「何かを変更する」「その両方」だ。
我々が描きたい時間旅行の物語も、両方であった。観察もすることになるが、同時に変更もすることになる。
つまり、タルキール・ブロックは時間旅行を行うのだ。
これは「運命再編」という名前の通り、第2セットにて過去に戻り、何かを変えるのだろう。
何を変更するのだろうか?
そのヒントはこれだろうか。
我々が初めて『タルキール覇王譚』について話したときに、『タルキール覇王譚』というセットは楔のセットになるが、『タルキール覇王譚』ブロックはそうではない、と言ったのだ。
すなわち、「運命再編」及び『Louie』のテーマは楔ではない。
ここで強調しておくが、楔というテーマと同様、変異もこのブロック内でいくつかの変化を体験する。そしてそれは諸君の想像の範疇外だろう。このあたりのことは、『運命再編』、『Louie』まで待ってくれたまえ。
再録メカニズムである変異もブロック内で変化する。
このブロックは、ブロック全体が明らかになるまで全てを説明できない類のブロックの1つであり、今回の記事の中では『タルキール覇王譚』のデザインの一部については回避していく。回避した部分は、後に、ブロックの他のセットのデザインについて話すときに振り返ることにしよう。
つまり、タルキール覇王譚のデザインの中に、『Louie』が発表されるまで明かせないヒントがある。
主な舞台のひとつとなるのが戦乱の世界でなければならないということだけで充分だ。
主な舞台は「ひとつだけ」では無い。そしてそれは戦乱の世界では無い。
タルキールは現在大将軍、カンたちが制圧している世界であり、カンたちはサルカンの出身次元を巨大な戦場に変えてしまったのだ。
タルキールは「現在」カンたちが制圧している世界である。
さて、私の考えはこうです。
「運命再編」にてサルカンはタルキールの過去に行き、ドラゴンの滅亡を食い止める。
結果、『Louie』では「ドラゴンが隆盛した世界」が展開される。
ローウィン=シャドウムーア・ブロックのように、次元の環境は一転する。
名前も「タルキール」ではなくなるかもしれない。
そして現在5つの氏族のメカニズムは、そのままドラゴンが持つ5つのメカニズムとなるだろう。
各氏族が持つ忍耐力、狡知、残忍さ、迅速、獰猛さはそれぞれドラゴンの特徴であり、それに対応したメカニズムをドラゴンが持っていても何の不思議も無い。
同様に、龍の魔法の名残である変異は、そのままドラゴンの魔法そのものとなる。
その過程でどのような新しいデザインが生まれるかは、ちょっと想像つかない。
最後に
その各氏族の中心となった性質は2色に共通の敵対色ではなく、友好色のうち1つに表されるものになっていた。すべてがあまりに自然だったので、我々はこれを変に歪めるようなことをしないで、そのままにすることにした。このブロックを進めていけば判るとおり、この決定は他の理由からも重要な意味を持つことになる。
とある。ドラゴンの性質は中心となる1色によって表されているので、ドラゴンとその5つの性質がテーマとなるであろう第3セットは単色セットになるかもしれない。
こうすることで、2つの大型セットは、小型セットを挟んで対となる。
ドラゴンのいる世界といない世界、楔3色と単色、異なる世界にまたがる同じメカニズム。
メカニズムを同じにすることで、第1セットと第2セット、第3セットと第2セットのドラフトを無理なく実現するのではないだろうか。
もちろんストーリー的には、彼がウギンの復活を目論み、サルカンに協力するのかもしれない。
まあ、想像なので当たってないかもしれませんが。
何にせよ、タルキール・ブロックは最後まで楽しめそうですね。