【ニクスへの旅】テーロスへと"帰って"きたアジャニさん。旧友との再会、そして成すべき事。
とうとう出ました、新アジャニさん！
これが英雄の導師、アジャニ/Ajani, Mentor of Heroesだ！！
100点のライフを得るｗｗｗ大草原ｗｗｗｗｗ
というのは置いといて……初の緑白プレインズウォーカーですね。
これで2色のプレインズウォーカーは全ての組み合わせが出たことになります。
おさらいがてら掲載しておこう！
白青：ヴェンセール
白黒：君主ソリン
青赤：ラル
黒赤：狂乱サルカン
赤白：復讐アジャニ
緑白：導師アジャニ
緑青：キオーラ
なお3色は未だにボーラス様のみの模様。
アジャニとサルカンは可能性あるけど。
さて、その新アジャニですが、デッキを選びそ―なデザイン。
元々自力で自衛する気は無いようで、どちらの+1能力も他のカードがあること前提です。
+1/+1カウンターを乗せる能力は群れの統率者アジャニ/Ajani, Caller of the Prideの強化版。
サーチは持ってこれる種類がかなり多く、ある程度の枚数のクリーチャーを使っていれば使いやすいでしょう。
5マナと重く、盤面に大きな影響を与える能力では無いですが、ちくちく戦線を強化して溜まったら100点ゲインといった運用になるのでしょうか。
使われるかどうかはデッキ次第かな。
◇ストーリー
さらに、このカードが公開されたUncharted Realmsでは、テーロスに来たアジャニの様子が描かれています。
ちょっと抜粋してみましょう。
Of all the worlds he had visited, Theros felt the most like home.
「彼が訪れた全次元の中でも、テーロスは最も故郷に近いように感じられた。」
アジャニさんの故郷といえば、ナヤ。あちらもさほど文明が進んでいるわけではなく、ガルガンチュアンという巨獣を信奉している人々がいました。
Then other Planeswalkers had spread the word: Mirrodin is dead. Phyrexia has returned. For the sake of this world and every world, do not set foot there.
「プレインズウォーカー達は噂している：ミラディンは死んだ。ファイレクシアが帰ってきた。全ての世界のために、そこを訪れてはならない。」
多くのプレインズウォーカーが、ミラディンの現状とファイレクシアの脅威を把握しているのでしょうか。
"You are Seza," said Ajani, yawning, "and the last time I was here, you were too young to go out on patrol."
Seza's eyes widened, and her ears sprang up.
"Ajani?"
He smiled.
"White fur. One eye. Big axe. Who else?"
「『あなたはSeza。』アジャニはあくびをしながら言った。『私が前にここにいた時は、パトロールに出かけるには余りに若かったのにな。』
Sezaの目は丸くなり、彼女の耳が跳ねた。
『アジャニ？』
彼は微笑んだ。
『白い毛皮。片目。大きな斧。他に誰がいる？』」
目が覚めたらレオニンに斧を突き付けられてたけど、実は旧知の仲だったという再会シーン。
Ajani had spent long hours in conversation with the young man about the importance of coexistence with humankind.
「アジャニは人間との共存の重要性について、青年と話し合い長い時間を過ごした。」
この青年が後に王となるブリマーズだそう。彼がレオニンの孤立主義に疑問を抱いていたのにはこんな背景があったのね。（この記事に書いてあった）
"Brimaz, old friend!"
「ブリマーズ、我が友よ！」
アジャニさん、再会に喜ぶ。その後二人は見つめ合い、抱き合い、冗談を飛ばして笑うという仲の良さ。そこはかとないケモBL臭……
"Far away," said Ajani. "Over the mountains, and then some."
He'd thought it an innocuous answer, but he could tell right away he'd said too much. Lanathos's bright eyes widened.
"There are people across the mountains? Leonin and human? Have they cities? Temples? Knowledge of the gods?"
「『遠いところだ、』アジャニは言った。『山を越えた、更にその向こう。』
彼は無難な回答をしたと思ったが、すぐに喋り過ぎたと考え直した。
ラナトスの明るい瞳は丸くなった。
『山の向こう？人々が山中に住んでいるの？レオニンと人間？都市は存在する？神殿は？神々についての知識は？』」
レオニンとの接触を唯一認められている人間、ラナトスとの会話。
年代史家らしい、怒涛の質問攻めである。
"Ajani, you're speaking about the Theriad as though it were about a single person."
Ajani took a deep breath and let it out.
"Yes," he said. "I am. Remember, I am from a distant land. If I've misunderstood, please, explain."
"The Theriad is about the Champion of the Sun," said Lanathos. "But that's not a person. It's a title, bestowed by Heliod on a worthy mortal in times of great need. The story of the Theriad is the story of all of them, from the first, whoever that was, to the latest—the woman who slew Polukranos."
「『アジャニ、あなたはテーリアスが一人の人間の物語として話している。』
アジャニは深呼吸をした。
『はい、』彼は言った。『その通りです。思い出して下さい。私は遠い地から来た。私が誤解しているようならば、説明して下さい。』
『テーリアスは太陽の勇者についての物語だ、』ラナトスは言った。『しかしそれは一人の人間ではない。それは称号であり、必要な時にヘリオッドによって授けられる。テーリアスの物語は、初めの時から、それが誰であったとしても彼ら全員の物語だ、最新版が――ポルクラノスを圧倒した女性なのであって。』」
ラナトスはレオニン達に、ポルクラノスと太陽の勇者の物語を語っていました。
それは、何人か存在した太陽の勇者の偉業の一つでしかない。
"Thank you," said Ajani. "You've helped a great deal."
"What are you going to do?" asked Lanathos.
"Find her," said Ajani. "Help her, if she needs it."
He smiled.
"After all, the Champion always has companions."
「『ありがとう、』アジャニは言った。『大いに助けられました。』
『あなたはこれからどうしますか？』ラナトスが尋ねた。
『彼女を探します、』アジャニは答えた。『そして彼女を助けます、それを望んでいるのならば。』
彼は微笑んだ。
『結局、勇者には常に仲間がいるものです。』」
アーサー王を導くマーリンのように、勇者には先導が付き物ですね。
◇余談
新アジャニと最初のエルズペスが少し似てますね。
2つの+1能力、奥義が-8、初期忠誠度4。
ジェイスとリリアナのように、関係が深いプレインズウォーカー同士は似るのでしょうか？
