【スタンダード】実はトークンの多い各種信心デッキ、それを乗り越える「RW "Legion" Devotion」
グランプリ静岡はとうとう今週末。
参加する皆様、用意は万全ですか?
もちろん、「まだデッキ決まってない!」って方はそんなにいないと思います……
デッキ分布は
青単信心>黒単信心>赤単、オルゾフ>白系ウィニー、コロッサルグルール>その他
という予想なのですが、どうでしょうか。
当然本命。
それらに向けて興味深いコラムも出てきましたね。
公式では「帰ってきたスタンダード・アナライズ グランプリ・静岡に向けて」が、
その他では「勝ちたいなら勝ちたいって言ってよ! -グランプリ・静岡14編-」が面白かったです。
特にラッシュさんの勝ちたい~は、流石の分析力といった記事。
「グランプリはメタゲームを武器に戦っていくことが難しい」というのは、かなり納得のいく話でした。
そんな中、強いデッキとして挙げられた青単信心と赤単信心タッチ白。
記事内では青単信心タッチ緑が解答として記載されていました。
青メタカードが青単に使われる皮肉。
なので、もう一方の赤単信心の方を改変してみようと思います。
さて、まずは前述の記事内にも書いてあった「勝てるデッキ」にするには?を見てみましょう。
①嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragonの価値を疑うこと。
うーん、確かに……
スペックは高く、弱いカードではないのですが、この高速環境で5マナという重さはかなりの欠点。
怪物化は完全にオマケですし、プロテクション白も現スタンダードの白系除去にはあまり意味がありません。
(至高の評決/Supreme Verdictとか天界のほとばしり/Celestial Flareとか)
より軽く、信心の足しになるカードの方が良さそうですね。
②クリーチャー除去はメインからより多く採用するべき
本当にクリーチャーを中心としたデッキの多い現環境。
これはどんなデッキでも言えることなのかもしれません。
中でも、海の神、タッサ/Thassa, God of the Sea、波使い/Master of Waves、ヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopa、群れネズミ/Pack Ratといったカード達は、対処できなければそのまま負けてしまう可能性すらあります。
厄介なのは、これらがプロテクションや高いタフネス、破壊不能を持っていること。
もちろん除去耐性があるからこそ強いカードなのですが、これらを何とかできれば、「勝てるデッキ」となれるでしょう。
さて、これらを踏まえ、私が考えた赤単信心タッチ白はこんな感じ。
土地 24 | ソーサリー 1 | ||
---|---|---|---|
12 | 山/Mountain | 1 | ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars |
4 | 聖なる鋳造所/Sacred Foundry | インスタント 4 | |
4 | 凱旋の神殿/Temple of Triumph | 3 | 稲妻の一撃/Lightning Strike |
1 | ボロスのギルド門/Boros Guildgate | 1 | オレリアの憤怒/Aurelia's Fury |
3 | ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyx | エンチャント 6 | |
クリーチャー 25 | 3 | 岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks | |
4 | 軍勢の忠節者/Legion Loyalist | 3 | パーフォロスの槌/Hammer of Purphoros |
4 | 炎樹族の使者/Burning-Tree Emissary | サイドボード 15 | |
4 | 凍結燃焼の奇魔/Frostburn Weird | 3 | チャンドラのフェニックス/Chandra's Phoenix |
4 | 灰の盲信者/Ash Zealot | 3 | 嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon |
4 | ボロスの反攻者/Boros Reckoner | 3 | ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars |
4 | モーギスの狂信者/Fanatic of Mogis | 3 | 神々の憤怒/Anger of the Gods |
1 | 鍛冶の神、パーフォロス/Purphoros, God of the Forge | 3 | 軍勢の集結/Assemble the Legion |
えー、嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragonの代わりに採用したカード、それは軍勢の忠節者/Legion Loyalistです。
その理由は2つ。
山椒は小粒でもぴりりと辛い。
まず、圧倒的な軽さ。
1マナと5マナじゃ大違いですね。
もちろん、ドラゴンは5マナ分の強さがあります。
ただ、1ターン目に出しても5ターン目に出しても仕事をするカードの方が使いやすいのは当然。
最序盤からコツコツダメージを貯めても、クリーチャーが並んでいる状態でソーサリーのように使っても、ただ殴るだけのカードよりはいいと思います。
もう一つは、大隊能力による突破力の高さ。
先制攻撃とトランプルによって並みのブロックを許さず、トークンは無視。
波使い/Master of Wavesから大量に出てくるエレメンタルや、群れネズミ/Pack Ratの巨大なコピートークンをスルーできるのはありがたいですね。
また、波使い/Master of Wavesのプロテクション赤をトランプルで無理矢理貫通したり、絆魂が面倒なヴィズコーパの血男爵/Blood Baron of Vizkopaをモーギスの狂信者/Fanatic of Mogisで一方的に倒せたりもするかも。
除去も少し変更を。
なにより、ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortarsをかなり減らしました。
波使い/Master of Wavesが引き連れるエレメンタルにはミジウム超過が効くのですが、そこは軍勢の忠節者/Legion Loyalistで無視することに決めたので問題無し。
それよりも稲妻の一撃/Lightning Strikeを優先しました。
いざという時にインスタントタイミングで対戦相手の信心を減らしたり、相手の動きが遅い時に本体に撃って素早く片を付けたりと、どんなデッキが相手でも使いやすいカードの方が良さそうですからね。
そして岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocksも増量。
オルゾフの2匹以外ならほとんど対処できます。
このデッキ、根本的にオルゾフミッドレンジはしんどそうなので、サイド以降は
IN:ミジウムの迫撃砲/Mizzium Mortars、嵐の息吹のドラゴン/Stormbreath Dragon
OUT:岩への繋ぎ止め/Chained to the Rocks、オレリアの憤怒/Aurelia's Fury、稲妻の一撃/Lightning Strike
と入れ替えたいですね。
ホントにイヤな奴ら。
で、オレリアの憤怒/Aurelia's Furyもポイント。
ドラゴンを抜いたので、ニクスの祭殿、ニクソス/Nykthos, Shrine to Nyxのマナをつぎ込む先が欲しいなー、ということで採用しました。
1積みですが終盤の然るべきタイミングで撃てれば、ゲームをひっくり返すことだって可能ですよ。
パーフォロスの槌/Hammer of Purphorosも重要なカードの一つ。
速攻はモーギスの狂信者/Fanatic of Mogisを走らせるためのオマケですが、トークン生成は唯一の赤でないクリーチャーを出せる貴重な能力。
信心もしっかり稼いでくれますしね。
長々と語りましたが、これはあくまで脳内。
どう考えてもメタゲーム意識し過ぎですし、ゴブリン愛が溢れただけのような気も。
グランプリ静岡を制するのは、あなたのオリジナルかもしれない?!