晴耕雨筆

Magic: the Gatheringの様々な楽しさをあなたへ。

【運命再編】正月なのでここまでの公開カードまとめ。予示がかなりお気に入りです。

明けましておめでとうございます。

本年も晴耕雨筆をよろしくお願い申し上げます。

 

さて、2015年1月23日に発売予定の「運命再編」。

もうプレビューが始まっていますね。

 

折角の新年で時間もあるので、既に公開されているカード達をご紹介しようと思います。(公式のみ、1月1日現在)

 

 

◇無色

 

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クリスマスプレゼントとして公開された精霊龍、ウギン/Ugin, the Spirit Dragon。

タルキールのストーリーにおけるキーマンであり、古くは未来予知での幽霊火/GhostfireのFT、そしてワールドウェイクのウギンの目/Eye of Uginと、これまでもカードに登場していたウギンその人がカードになった。

 

8マナと重くも無色なので色を問わず使え、初期忠誠値は7、+2能力は幽霊火/Ghostfireそのままの火力。

さらに-X能力で破滅的な行為/Pernicious Deedに似た追放能力を持った制圧力の高い1枚。

 

奥義はかつて戦い、敗北したプレインズウォーカー、ニコル・ボーラス/Nicol Bolas, Planeswalkerの奥義と対になっている。

-10と消費が大きいが3ターン後には撃てるし、自分を有利にする能力なので対戦相手を選ばないというのも偉い。

 

重ささえ許容出来れば非常に強い戦力となるだろう。

緑系ランプデッキのフィニッシャーとなりうるだろうか。

だが頂点捕食者、ガラク/Garruk, Apex Predatorをあまり見ないことを考えると……

 

 

◇白

 

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白1枚目はエントリーセットのレア、龍鱗隊の将軍/Dragonscale General。

アブザン家の新キーワードである鼓舞/Bolsterを毎ターン終了時に発動する。

 

鼓舞の値はタップ状態のクリーチャーに基づくので、攻撃しているとより良い。(というか、0だと意味無い……

または召集という手もある。

 

4マナ2/3というのが少し心許ないが、生き残るとかなり厄介だろう。

 

 

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インスタントで鼓舞を行う名誉の報賞/Honor’s Reward。

マナ・コストやライフゲインを見ると命拾い/Narrow Escapeが近いか。

 

ライフゲインは完全におまけだし、鼓舞されるクリーチャーも条件があるので構築で使われることは少ないと思われる。

シールドならコンバットトリックになりうるし、数合わせとしてはいいのかもしれない。

 

 

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ジェスカイ道の神話レア、魂火の大導師/Soulfire Grand Master。

呪文に絆魂を持たせる変わった能力を持っている。

 

ダメージを与える呪文にしか影響しないが、デッキ構築の時点で配慮すれば問題ないだろう。

これが場にいれば稲妻の一撃/Lightning Strike稲妻のらせん/Lightning Helixに早変わり。

跳ね返す掌/Deflecting Palmはダメージを軽減して反射した上に回復までしてしまう。

 

もう1つの能力は4マナと重めだが、呪文を再利用できる。

消耗戦ではグッと有利になるだろう。生き残っていればだけど。

2マナ2/2という熊サイズが吉と出るか凶と出るか……

 

 

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除去と除去回避が合わさった勇敢な姿勢/Valorous Stance。

儚き盾/Ephemeral Shieldsと破壊版光の柱/Pillar of Lightのどちらかが選べて2マナは破格では無いだろうか。

クリーチャーを一定数使うデッキであれば採用できるだろう。

 

 

◇青

 

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複雑な挙動をするジェスカイの浸透者/Jeskai Infiltrator。

新キーワードである予示を変な方法で発動する。

 

まず、他のクリーチャーがいない場合、アンブロッカブルとなる。

更に戦闘ダメージを与えると、このカードとライブラリートップを裏向きにして混ぜ、予示で出す。

 

つまり、2/2が増える上に、どっちがコイツか分からない状態で裏向きに化けるのだ。

対戦相手も困るだろうが、ルール的に複雑なのでジャッジも困ってしまいそうだ。(そもそもライブラリートップ以外から予示出来るんだね

使われるかどうかは別問題だが、それなりに強いかも。

 

 

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流石ジェスカイ、こんな普通のカードでも絵のインパクトがデカイ。

ジェスカイの賢者/Jeskai Sageは眼魔/Oculusに果敢が付いた上位互換。

 

青で2マナだとジェスカイの長老/Jeskai Elderもいるが、どちらも一長一短だろう。

リミテッドでは役に立ちそう。

 

 

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エントリーセットのレア、青は賢者眼の報復者/Sage-Eye Avengers。

6マナ4/5というサイズに加え、果敢とバウンス能力を持っている。

 

攻撃するたびに誘発するので、チャンプブロッカーを避けられる。

攻めている場ではかなり強いかもしれない。

CIP能力の再利用もできる。シールドならぜひ使おう。

 

 

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新しい追加ターンカード、時間への侵入/Temporal Trespass。

 

Ancestral Recallの探査版である宝船の巡航/Treasure Cruiseはオリジナルから7マナ多くなっているが、このカードはTime Walkから9マナも重くなっている。

しかもどんなに墓地が肥えていても青3マナは軽減されない。

やはり追加ターンは危険か。

 

流石に巡航ほど様々なデッキでは使われないだろうが、浪漫はある。

11マナという重さを活かせないだろうか?

 

 

◇黒

 

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フレイバーと能力の合った悪行の大悪鬼/Archfiend of Depravity。

5マナ5/4とサイズもデーモンらしい。

 

能力が誘発するのが対戦相手の終了時とかなり遅いが、クリーチャーが2体しか残らない。

横に並べるタイプのデッキはかなりキツイだろう。

 

だが、逆にいえば2体も残せるのである。

このデーモンよりも強いクリーチャーがいるなら大した問題にはならない。

エントリーセット枠らしい中途半端な感じである。

 

 

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二大ドラゴンPWの戦いを描いた命運の核心/Crux of Fate

イラストがとても良い。Foilが欲しくなる。

 

ドラゴンの多くなりそうな運命再編では、全体除去としての信頼性は下がりそうだ。

しかし、黒の全体除去は依然貴重だし、「ドラゴンを残せる」という考え方もあるだろう。

 

 

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実は2枚目のアンコウであるグルマグのアンコウ/Gurmag Angler。(1枚目は絡み森の鮟鱇/Tangle Angler

7マナ5/5探査とシンプルなコモン。

 

構築では論外だがリミテッドではそれなりに使えそうである。

接死が無いとはいえ、よろめく従者/Shambling Attendantsより軽いし。

 

 

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CIP能力がモードになっている頭巾被りの暗殺者/Hooded Assassin。

コモンならこんなもんだろうか。

 

+1/+1カウンターを乗せても3マナ2/3と普通なので、基本的には破壊のモードを使うことになるだろう。

だが、それで手札に腐ってしまうとモードを持っている意味が薄くなる。

微妙に使いにくくて困るな。

 

 

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2つの能力から1つを選ぶエンチャント、宮殿の包囲/Palace Siege。

タルキール覇王譚とタルキール龍紀伝の間にある運命再編らしい、カンか龍かを選ばせるカード。

 

カンを選ぶと毎ターン墓地からクリーチャーを手札に戻せる。

龍を選ぶと毎ターンドレイン。

どちらも5マナでやることかは怪しいが、毎ターンコツコツやれば効き目はあるだろう。

 

場に出た時にどちらかを選ぶので、カンを選んでから墓地を消されると辛い。

 

 

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3体目の探査デーモン、魂剥ぎ/Soulflayer。

そのまま使うとバニラの4/4となってしまうが、能力を持ったクリーチャーを探査するとその力を手に入れることができる面白いカード。

 

石塚の放浪者/Cairn Wandererに近いが、あちらは墓地にあるだけで効果を発揮した。

ついでに畏怖、土地渡り、プロテクション、被覆は得ることができなくなっている。(プロテクション以外はスタンダードに無いけれど

 

探査なので最大4枚までしか追放出来ないため、全ての能力を得るのは難しいだろう。

スタンダードならまず彩色マンティコア/Chromanticoreだけで飛行、先制攻撃、警戒、トランプル、絆魂を賄える。

残りの能力を2つ以上持っているカードはバサーラ塔の弓兵/Bassara Tower Archerしかいないが、到達は飛行と被るので要らないだろう。

 

色の合う黒でいえば破壊不能は死者の神、エレボス/Erebos, God of the Deadなどの神シリーズ、呪禁はザスリッドの隠し刃/Xathrid Slybladeが、接死はイニストラードの魂/Soul of Innistradの他多数、速攻はグルマグの速翼/Gurmag Swiftwingがいる。

相性の良いカードが出れば活躍できるかもしれない。

 

 

◇赤

 

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マルドゥ族の新キーワード、疾駆を持つ炎駆の乗り手/Flamerush Rider。

疾駆はヴィーアシーノの砂漠の狩人/Viashino Sandstalkerに代表される、毎回手札に戻る能力がキーワードになったもの。

 

普通に出せば戻さなくて良いので、使い勝手はかなり上がっているだろう。

おそらく疾駆コストは通常のマナ・コストより低いし、早めに一発殴っとく、という動きが出来る。

 

さて、そのレアである炎駆の乗り手は攻撃するたびに他の攻撃クリーチャーのコピーを出す。

最近赤に多い、攻撃した状態で出て、ターン終了時に消えるコピーである。

他の攻撃クリーチャーがいないとタダの3/3だが、刃の隊長/Chief of the Edgeとかがいると打点が跳ね上がるだろう。奇襲性もバッチリ。

 

 

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こちらも疾駆を持ったゴブリンの踵裂き/Goblin Heelcutter。

攻撃するたびに1体ブロック不可能にする、ゴブリンらしい1枚。

コモンにしては強いかもしれない。

 

 

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カンか龍かを選ぶサイクルの赤は、前哨地の包囲/Outpost Siege。

カンを選ぶと赤の1ターン限定ドローを毎ターン。

龍を選ぶとクリーチャーが戦場を離れるたびに1点火力。

 

4マナで毎ターンドローが増えるのはかなりいいかもしれない。むしろ赤じゃない方がよかったのかもしれない。

龍の方も、疾駆に1点火力が付くようになるので、専用デッキを組むと面白いかも。

 

 

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戦場に出るとライブラリートップを予示し、それにエンチャントされるオーラに変わる憤怒変化/Rageform。

クリーチャーを自力で確保する変わったオーラだが、普段はオーラでは無いのでヘリオッドの巡礼者/Heliod's Pilgrimでは探してこれないことに注意。

 

色は違うが同じく二段攻撃を持たせる熟達した戦い/Battle Masteryが3マナなので、4マナで+予示なのはお得なのかもしれない。

ただ、エンチャントするクリーチャーを選べないのが難点ではある。

 

予示の特性上、占術などのライブラリー操作と相性が良い。

クリーチャーならそのマナ・コストで表に返せるし、土地でもスペルでも不要なら2/2二段攻撃クリーチャーに変換できる。

 

構築で使うなら専用デッキが良いだろうが、リミテッドでもアンコモンなので十分見かけるだろう。

 

 

◇緑

 

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ティムール境の能力は引き続き獰猛。

開拓地のマストドン/Frontier Mastodonは戦場に出た時に条件を満たしていれば、4/3で出せる。

普通に出しても3マナ3/2なので、リミテッドなら十分だろう。

 

 

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こちらも獰猛を持つ巫師の天啓/Shamanic Revelation。

集団潜在意識/Collective Unconsciousが1マナ軽くなった上にライフゲインが付いた。

 

パワー4以上のクリーチャーがたくさんいる上にドローするのはオーバーキルだろうが、マナ・クリーチャー展開からの手札補充はいいかもしれない。

スタンダードよりも、モダンの親和エルフとかで使えるかも。

 

 

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お供として戦場に出た時に予示を行うティムールの戦巫師/Temur War Shaman。

6マナ4/5に2/2が付き、さらにクリーチャーが表向きになると格闘が発動する。

少し重い感じは否めないが、リミテッドでは採用できる。

 

 

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毎ターン予示してくれる囁きの森の精霊/Whisperwood Elemental。

5マナ4/4と妥当なサイズに、毎ターン2/2を追加してくれる。

更に全体除去対策のような能力も持っている。

 

そのままにしていると、かなり厄介な1枚。

本体に除去耐性は無いので、とっとと対策するのが良さそうだ。

 

 

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ティムールのカンを示す“龍爪”を名に持つ伝説のクリーチャー、龍爪のヤソヴァ/Yasova Dragonclaw。

Uncharted Realmsの「古の、新たなタルキール」にイラストと描写が登場しているので、おそらく別の世界線でのカンなのだろう。

 

3マナ4/2と獰猛を満たす前のめりのスペックに、戦闘開始時に3マナで限定的な反逆の行動/Act of Treasonを撃てる。

ブロッカーを減らしつつ打点を上げられるので、大型クリーチャーが出ていない状態だと滅法強い。

 

コイツ自身は殴らなくても、奪ったカードを転がせばいいだろう。

ついでに生け贄に出来れば最高。

色は合わないが軍族の解体者/Butcher of the Hordeならマナがかからない。

 

 

◇多色

 

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インスタントタイミングで2枚予示する天上の待ち伏せ/Ethereal Ambush。

変異デッキに超入れたい。

 

いきなり2/2が2体出るのもかなり嫌だが、クリーチャーだったらいつでも表に返せるのも強力。

ジェイスの創意/Jace's Ingenuityなら同じ5マナインスタントで3枚引けるが、こちらは直接戦場に出せる。

どちらがいいかは、デッキ次第。

 

 

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最後はタルキールブロック待望のドラゴン、嵐の憤怒、コラガン/Kolaghan, the Storm’s Fury。

マナ・コストと同じ疾駆コストを持ち、自身も含めたドラゴンが攻撃するたびに全体のパワーを上げるアタッカー。

 

実質5マナ5/5飛行+全体強化か。

黒赤という色に合った、攻撃的なカードである。

 

ところで、テキストの背景の紋章はドラゴン専用のもの?

疾駆はマルドゥ族のものなので龍翼かと思ったが、微妙に形が違う。

龍紀伝の伏線にも見えるので、追加情報が楽しみである。

 

 

といったところで休みの間はぼちぼち更新するようにしたいところ。

皆様、今年もご愛顧のほどどうぞよろしく。

 

 

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