晴耕雨筆

Magic: the Gatheringの様々な楽しさをあなたへ。

世間の型にはめられて

どーも。alfalioです。

グランプリ広島が先週終わり、今年度のグランプリはあと1回、そして世界選手権を残すのみとなりましたね。
ここでは主に初心者の方に向けた記事を書いていますが、是非トーナメントの記事も読んで、MtGの規模の大きさに触れてもらえるとより楽しめると思いますよ。

グランプリ広島の記事はこちらから読めます!


アーキタイプって何だ?
さて、今回は「アーキタイプ」について解説したいと思います。
アーキタイプとは原型、雛形という意味で、MtGではデッキがどんな動きをするタイプか、という意味で使われます。
MtGのデッキは三大アーキタイプというものに分けることができ、基本的にはそれらの3すくみでなっています。
その3つを順番に紹介していこうと思います。


◇ビートダウン-攻めて攻めて攻めまくれ!
「ビートダウン」はMtGの中でも基本的なアーキタイプで、クリーチャーを主体とした攻撃的なデッキのことです。
ビートダウンとは殴り倒すという意味ですからね、そのままです。
英語では「Aggro(アグロ)」と呼ばれることの方が多いようです。

このデッキはクリーチャーによる戦闘で相手を倒すのが目的なので、能動的に動くことになります。
なので動きが分かりやすく、初心者に最も向いているアーキタイプになります。

デッキ構成としてはクリーチャーが20枚以上と多めで、それより少なめの土地と補助用の呪文、という感じになりやすいです。

代表的なデッキとして、軽量クリーチャーを大量に並べて一斉攻撃する「ウィニー」や、マナクリーチャーから中堅クリーチャーを高速召喚して殴る「ストンピィ」などがあります。


◇コントロール-戦場を支配せよ!
ビートダウンと双璧をなすのが「コントロール」です。
これは相手を妨害し、ゲームの流れを掌握して勝つことを目的としたアーキタイプです。
この意味もそのままですね。ビートダウンより分かりやすいです。

しかし、デッキの動きは簡単ではありません。
状況に応じて動かなければいけないので、持っているカードや相手の状態、さらに次のターンのことまで考えなければいけません。
なので上級者向けですが、他のデッキより優位に立つことを得意とします。

デッキ構成はデッキにもよりますが、クリーチャーよりも呪文が多いことがほとんどで、クリーチャーは1桁か0の場合もあります。
また、土地もビートダウンより多めですね。

このアーキタイプで最も有名なのが、打ち消し呪文を中心とした「パーミッション」です。
パーミッションとは許可のことで、これは対戦相手が呪文を解決して良いか許可を求めることから名付けられています。
「深く難解な秘儀の研究の果てに至るのは単純な結論、単に許可か不許可かを決める能力だ。」のフレーバーテキスト(否認/Negate)の通り、このデッキは様々な意味で至高です。


◇コンボ-一撃で勝負を決めろ!
三大アーキタイプの最後は「コンボ」デッキです。
コンボとは2つ以上のカードを組み合わせることで、普段の効果を上回る効果を得ることです。
コンボデッキはそのコンボを中心として勝利することを目的としたアーキタイプです。

デッキの動きはコンボの種類によって様々で、ものによってはほんの2,3ターンでゲームが決まってしまうこともあります。
またデッキ構築もどのようにコンボを達成するか、どうやって妨害されないようにするかによって大きく変わります。

有名なものはとても多いので最近のものを挙げると、無限にクリーチャーを増やす「欠片の双子」や、弱いクリーチャーを並べて一気に強いクリーチャーと入れ替える「集団変身」などがあります。


アーキタイプの3すくみ
ビートダウン、コントロール、コンボの三大アーキタイプは基本的に有利不利の関係になっています。

ビートダウン:戦場を支配される前に倒せるのでコントロールに強く
相手の行動を妨害できないのでコンボに弱い
コントロール:妨害で勝ち手段を潰せるのでコンボに強く
ゲームを掌握する前に殴り倒されるのでビートダウンに弱い
コンボ:決まれば非常に強力なのでビートダウンに強く
反対に妨害されるコントロールには弱い

という構図になっています。
もちろんその時その時のカードや相性にもよりますがね。


どうでしょうか、自分がどのように戦いたいか、どんな感じで勝利したいかでアーキタイプが決まってくると思います。
前回の色の役割と合わせて、自分のお気に入りのデッキを作ってみましょう!

次からは8月頃にやったカードタイプをより細かく解説したいと思います。
第一弾は「クリーチャー」についてです。
MtGの基本の基本なので、是非ご覧下さい。


それではまた、新しい次元でお会いしましょう!